介護保険法改正から見る介護業界の現状
高齢者を取り巻く環境を良くするために制定された介護保険法。幾度の改正により介護保険点数の加算・減算が行われている中で、介護業界はまさに岐路に立っています。
※介護保険法とは何か、まずはそれから知りたい方はこちらを参考にどうぞ
国の方針として、介護・医療分野に対する助成金の増加や手厚い保障は多く行っています。しかし介護の中でもレクリエーションなどを主体とするデイサービスは直接介護と認められないとのことで、介護保険点数の減算が続いているのです。そのため、デイサービスとは謳っているものの、日中のデイサービスを利用する高齢者から得られる介護保険点数だけでは運営ができず、お泊まりデイと呼ばれる夜間帯のショートステイのようなサービスを展開している施設も年々増加しています。
それに伴い、今後も介護職として介護業界に携わって行こうと考えている人は、就業先の施設形態に注意する必要があります。先に述べたデイサービスなどのレクリエーションを主体とする老人施設は国からの援助が受けにくいため給与・福利厚生に十分な資金が回せないため優秀な人材は離れていく他、将来性も乏しく、デイサービスで働くことは茨の道を歩むに等しい行為であると言われることもあるためです。
しかし、デイサービスの中でも、リハビリデイと呼ばれるリハビリサービスを提供する施設はその例ではありません。リハビリテーションは国が推し進める介護施策の中でも高位にあるため、国からの支援も潤沢にあります。もしデイサービスでの勤務を希望するのであれば、リハビリに特化したデイサービスでの就業が望ましいとされていますので、検討してはいかがでしょうか。